酔ってコアラを拉致

世間様に顔向けができません

近況

当ブログ、英詞対訳の為にしか使ってなかったけど

この度、ちょっと文章できっちり書き留めておきたいことがあったので

今日は普通のブログです。

 

先日、人生の一大イベントにエンカウントしました。

すなわち

 

 

 

「恋人のご両親にご挨拶」です。

 

 

 

 

ええそりゃもうビビり散らかしました。

ご実家を訪問する1週間前からビビり散らかしておりました。

 

いやだってさ、学生がハナタレみたいな様相で

「チッスwwwwwwwwwwwwww

 付き合ってるっすwwwwwwwwwww」

てなご挨拶とはわけが違うじゃない。

我、大人ぞ??????社会人ぞ??????

こんなナリだけど、今年で御年トゥエンティーむっちゅよ???????

 

とまあオトナの責任的なところでビビってたのもありつつ

それより何より必要以上にビビり散らかしてた最たる理由ってのが

同棲させて頂きたい旨の申し入れをするつもりだったからなんですね。

 

彼女さんとは、しばらく前から「同棲しようね」って話はしてたわけです。

で、同棲するってんならご両親に面を通して置かないと駄目でしょう。

また、この辺は個々人によって価値観違うかもしれませんが

同じ屋根の下で暮らすとなれば、そもそも事前にご両親の許可を頂いて然るべきでしょう。

 

…という経緯で、彼女さんに日程を調節して頂き

去る4月7日、戦地に赴きました。

 

都心からは若干離れたところに御坐す彼女さんのご実家。

電車に揺られながら、電車はええ!とか田舎!佐賀かよ!実家帰ろう!とか

はしゃぎ気味ではあったものの、やはり緊張は禁じ得ず。

普段から挙動不審ではあるものの、その時はいつにも増して気が違っていたように思います。

 

そして最寄駅に着き、まずは車でわざわざお迎えに来てくださったお母様とご対面。

話に聞いていた通り、彼女によく似た空気感の、優しい風貌のお母様でした。

緊張で若干どもりながらも、きちんと自己紹介出来ました。

 

 

…出来たはず、覚えてない。

 

車中でのほんの15分ではあるものの、彼女さんも交えてお母様と色々お話出来ました。

これからお家でたくさん話すとはいえ、やはりそこはお母様。

僕がいかような人間なのか気になさっていたのでしょう、かなり饒舌に話してくださいました。

 

そしてご実家へ到着。

玄関の門を潜るとそこには、がいらっしゃいました。

ええ、です。

こげ茶のふわふわした毛に覆われた

四本の足と頭が生えた、俗にいうコーギーという生き物です。

もともと毛が生えた生き物ならなんでも好きな上、

INUのぷりけつには目がない僕は内心大興奮でした。

 

そのINUは犬小屋から顔を出し

怪訝そうな表情で”誰やお前”と言いたげな視線をこちらに投げかけると

のそのそと小屋から這い出して来ました。

 

僕はというと、お母様が見ている手前、いつもの調子で

 

 

うっひいいいいいいいクァわいいねええええええわんわんおわんわんわんんんヌフフフフュヘヘひああああ!!!!あああ!!ズゥォォォォ(深呼吸)クンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカクンカ…

 

 

と暴走するわけにもいかず

「こんにちは〜、初めまして〜(やさしいえがお)」と、腰を落として声を掛けるに留めました。

見てろよ、次こそは、次こそは……(血の涙)

 

、とりわけINUのぷりけつの魅力を語りたいところですが

語り始めると夜が明けそうなので、今日はやめときます。

 

 

 わんわんへのご挨拶も済ませ、いよいよお家の中へ…

ドラクエ7でオルゴデミーラに挑む直前の気持ちになりました。

 

或いはバイオ3でネメシスとの最終決戦前に

「ここから先はセーブ出来ません。セーブしますか?」のメッセージが表示された時の気持ちでした。

 

 

通して頂いたリビングで、オルゴデミーrお父様がお出迎えしてくださいました。

 

さあ、この表敬訪問の最大の難関です。

事前に彼女さんから「父はそこまで饒舌ではなく、会話を続けるのは私や母でも難しい」との情報を頂いていたからです。

 

いやいや、こういう時こそ本職の腕前の見せ所でしょう。

我、営業マンぞ??喋る仕事ぞ?????

新規開拓のお客様だと思って、シャキッシャキッとご挨拶してみせる!!!!

見てろよ、行くぜ!!!!!!!!!!!!!

 

こんにづ…こんにちは!○○○○(名前)と申します!!!!!」

 

 

 

アーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あゝアアアーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

噛んだよね。

背中をどっと駆ける冷や汗、イグアスの滝の如し。

よもや怖気付いたか。

それでもなんとか簡単な自己紹介を終え

リビングに据え付けられたテーブルを囲んで席につく。

 

まずは休日にも関わらずこのような機会を設けて頂いたお礼を述べ

自分がお嬢さんとお付き合いさせて頂いてる身であり

ご挨拶のために伺った旨をご説明。

ご両親は僕の言葉を、うん、うん、と頷いて聞いておられました。

 

一通り出会った経緯までをご説明したところで

お父様がそっと口を開かれました。

その時、歴史が動いた。

 

 

 

「…それで、今日はどんなご用件で?」

 

 

 

お父様、直球……ッ!!

星飛雄馬もびっくりの豪速球……ッ!!

 

一瞬思考停止しました。

ある程度僕の身の上話を重ねたあとで

折り入ってお願いが…てな流れを想定していた僕の脳裏では

Now Loading...」の2単語が猛スピードで飛び交っていました。

5MBくらいのpdfファイルを一生懸命開こうとするWindows98の気持ちでした。

 

 

脳内で通常の8000倍くらいの速度で情報を処理し、

僕は意を決して口にしました。

 

実は同棲を二人で計画しておりまして

 この度は親御様にご容認頂きたく参りました

※多分こんなにちゃんと言えてない

 

よーーーーっしゃ言えた!

自宅で何度頭の中で反復したことだろう!!

何度イメトレを重ねたことだろう!!

思い通りには言えなかったかもしれないが、とにかくお父様に伝えられた!!

 

内心の達成感を胸の奥で噛み締める僕をよそに

お父様は即座に言葉を返されました。

正直次の返しには一番びっくりしました。

 

「それは今後のことも視野に入れて、ということですか?」

 

 

 

今後のこと…今後のことってあれしかないですよね?????

おおおおおお???

いやね、全く想定外ではない。

僕は25歳、彼女さんは一個下。

二人ともそういう年で同棲ってことは、当然ながら付いてくる話です。

 

 

 

 

 

 

そう、結婚です。

 

 

 

 

実はこれ、彼女さんとお付き合いが始まった序盤の序盤に

既に私の方から彼女さんへお話ししておりました。

 

お互いこういう年齢で、お互い働く身でありつつ付き合う以上

先が見えない関係を延々と続けるのは、お互いにとって何の得もない。

何より、僕の方から正式に結婚を申し込むまでの間に

ソワソワと不安な思いで待たせるのは申し訳ない。

 

なので、最初の時点で「結婚を前提に…」というお付き合いにさせて頂いたのです。

 

 

 

本来は、今日のところは面を通した上で

同棲の許可を頂いて…という段階までで終えるつもりでした。

しかしまさかのお父様のウルトラ豪速球。

僕のOSはWindows98な上に、CPUも92年製ポンコツなので

処理に若干の時間を要しましたが

答えは1つしかないと腹を決めてお答えしました。

 

「はい、将来的に結婚を視野に入れた同棲を考えております」

 

 

 

 

 

さあ、どうだ……お父様の反応は……!

お父様が僕の言葉に反応するまでに、ほんの0.5秒も掛かりませんでしたが

あの一瞬に感じた緊張感は、大学の合格発表の封筒を開ける時に体感したそれと

実によく似通っていました。

次の一瞬でこの先の未来の明暗が分かれる、怖い、でも早く結果が見たい、でも怖い…

 

 

 

「そうですか、それなら頑張ってください」

 

お父様はすんなりとそう仰いました。

 

 

肩の力がどっと抜けました。

山の頂きでキャンプ用具を詰め込んだ重いリュックを肩から下ろしたような

そんな感覚でした。

 

 

咄嗟に頭を下げ、「ありがとうございます!」と言ったような気もしますが

よく覚えておりません。

その時は只々ホッとして、只々嬉しい気持ちを処理するのにいっぱいいっぱいで

脳の短期記憶が麻痺していたようです。

 

 

実にご挨拶開始から10分程度で本題が片付き

続く約2時間は、彼女さんとそのご両親とテーブルを囲み

終始和やかに談笑することが出来ました。

 

やはり主にご両親から僕への質問がメインになりましたが

僕のことを知りたいと思ってくれたことに、頭が下がる思いでした。

また、緊張からある程度解放され、普段の仕事で喋り慣れていることもあり

お茶やケーキに舌鼓を打ちながらのお話は実にスムーズに運びました。

 ※出されたケーキにアヘアヘ言いながら食らいついてしまった、美味しかった

 

 

あっという間に夕刻に差し掛かり、お暇することになりました。

お父様・お母様に再度お礼を述べ、ご実家を後にしました。

駅までは行き同様、お母様が車で送迎して下さいました。

 

帰り際、お父様は家の外までわざわざ出て来られて

門の前までお見送り頂きました。

そんな些細なことだけども、なんだか無意味に嬉しくなりました。

ああ、ちゃんと認めてくれたんだな、という実感を覚えました。

 

 

帰りの電車の中ではホッとした反動か、眠りこけてしまいました。

まだ前段階中の前段階ではあるものの、一応は結婚までを見越した関係として

認めてくださったことが心底嬉しく、安心して無防備に寝ておりました。

 

こういう経験は当然ながら今まで一度もなく、

何を話したら良いのか、どういう服装で行けば良いのか、どういう順序で進めて行くべきか…

初めてのことだらけで、就活以来の緊張感でした。

 

しかしながら、素直に出した自分を

好きになった相手の親御様に、ありのままで受け入れて貰えた喜びは

それなりの心の準備をして臨んで正解であったと、今は感じます。

 

 

 

後半に差し掛かるに連れて、なんだかクソ真面目な文章になってしまいました。

勢いでブワーーーーッと書いた文章ゆえ、多分後々に加筆・修正が度々加わることでしょう。

それでも、その時の気持ちや記憶をこうして明文化することは

記録の意味もあり、気持ちの整理(舞い上がってしまわぬよう!)の意味もあり

決して無駄なことではないと考え、この文章を書き認めるに至りました。

 

 

こんな場でこんな文章書いてしもうた、許せ!!

ブログはこれ一本しか持ってないし、この記事のためにブログ開設するのもアレじゃん!!

なんか惚気みたいになってしまったけど、生暖かい目で見守ってくださると幸甚にございます。

 

 

それじゃ、ティンポ。

 

 

※この記事の掲載許可は、彼女さんより頂いております